環境の整備は大切な仕事
介護職員の仕事内容は、身体介護だけでなく家族支援など幅広く行います。また、施設の環境を整えることも重要な業務と言えるでしょう。環境整備を怠って介護施設の環境が悪化したら、利用者の健康を損ねる可能性があるからです。寝具や衣類の管理と並び、施設内の空気の管理はとても大切です。利用者がいる室内の空気は、常に適切な温度と湿度が保たれていなければなりません。暑すぎず寒すぎず適切な室温が維持できるよう、暖房と冷房のシステムがきちんと機能することが不可欠です。
しかし、身体介護や生活介護に忙しい介護職員が常に室温をチェックすることは難しいかもしれません。利用者から「暑い」「寒い」などの要望が出されれば対応しやすいですが、気付かないうちによくない室温や湿度になってしまうこともありえます。わかりやすい位置に温度計や湿度計を置き、こまめにチェックするなどの対応が必要です。
湿度については、冬場の加湿器利用が中心となりますが、一定の湿度に保つ機能を備えている機器を選ぶことが重要です。湿度が上がりすぎると窓や壁に結露が生じてカビの原因になり、かえって利用者の健康を害するおそれがあります。また、タンクの容量が大きく、水の補給頻度が少ない機器を設置すると職員の負担が減ります。密室の方が保温効果は大きいですが、換気も欠かせません。窓を開けて一気に換気をすると、室温と室内の湿度が急激に変化するので、利用者の健康を損ねるおそれもあります。そうしたリスクを避けるため、換気機能も併設されたエアコンを選ぶなどの工夫も大切です。
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